きぬ看護専門学校は、茨城県常総市にあり、正式名称は「茨城県きぬ看護専門学校」。3年制ですが、来てくれたのは1年生35名。
晴れ間ものぞき、濃くなった林の緑の中、柳の種(柳絮・りゅうじょ)が飛んで、雪のようでした。
イナリヤツ湿地保全について説明して、さて、1年生のみんなは、そもそもセイタカアワダチソウをしっているでしょうか?聞いてみると、知っていたのは数名でした。そこから始まります。
セイタカアワダチソウは、北米原産の植物で、明治時代末期に日本に持ち込まれ、特に、戦後目立つようになったとされます。現在、侵略性が高く、我が国の生態系に被害を及ぼす種「生態系被害防止外来種」とされています。
セイタカアワダチソウは、種子だけでなく、地下茎により、周囲に勢力を拡張する。地上部を刈り取っても、地下茎が残っていれば、また伸びてくる。
さらに、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す。
以上のような厄介な植物なので、駆除のために引き抜きが有効、引き抜きは人海戦術ですのでよろしくお願いしますと説明して、作業を開始。
そういえば、花粉症になる?との話がありましたが(さすが、看護専門学校ですね)、セイタカアワダチソウは、花粉を虫によって運んでもらう虫媒花で、風で花粉を飛ばすブダクサなどの風媒花とは異なるので、花粉症については、どうも濡れ衣のようです。
2班で交代で、竹細工つくりとセイタカアワダチソウの引き抜きを交互にやったのですが、後の班は、竹で作った靴ベラをもってきていましたね。
このほか、アカメヤナギの根をスコップで掘って駆除しましたが、大きなカブのお話しではないのですが、数人がかりで掘って、やっこらしょと引き抜いたり、フジの根が長く続いていたり、結構、体力をつかいました。といっても、こちらは、口で応援でしたが・・・
お陰さまで、セイタカアワダチソウやアカメヤナギ、キショウブなどは目立たなくなりました。
作業をしていると、小さなニホンアカガエル、クビキリギス、ヒメギスが草の中。付近では、サラサヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、キタテハ、ゴマダラチョウ、ウラゴマダラシジミ、アオスジアゲハ、イチモンジセセリなどが飛んでいたのですが、目に入ったでしょうか?
ウラゴマダラシジミ |
イチモンジセセリ |
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